世界で最初に飢えるのは日本　～現役東京大学教授の鈴木宣弘氏の警告です。この社会医学研究会では、「健康を蝕む社会問題」について取り上げてきましたが、今回は「健康」よりもっと根底の「生存」の危機的問題を緊急企画として取り上げます。農林水産省で15年間行政を経験されたうえで学界に転じられた鈴木教授だからこそ分かる日本の農業・食の危機的問題について、ぜひ学んでいただきたいと思います！

◆講師：鈴木 宣弘　東京大学大学院農学生命科学研究科教授。「食料安全保障推進財団」理事長。1958年生まれ。東京大学農学部卒業。農林水産省に15年ほど勤務した後、学界へ転じる。九州大学農学部助教授、九州大学大学院農学研究員教授などを経て、2006年9月から現職。主な著書：『農業消滅　農政の失敗がまねく国家存亡の危機』（平凡社新書、2021年）、『食の戦争　米国の罠に落ちる日本』（文春新書、2013年）

◆鈴木先生の新刊『世界で最初に飢えるのは日本』（講談社＋α新書）から～
～「国際物流停止による世界の餓死者が日本に集中する」という衝撃的な研究成果を朝日新聞が論じた。（略）37％という自給率に種と肥料の海外依存度を考慮したら日本の自給率は今でも10％に届かないくらいなのである。だから、核被爆でなく、物流停止が日本を直撃し、餓死者が世界の三割にも及ぶという推定は大袈裟ではない。～

◆ダイアローグ　進行：降矢英成（関東フォーラム委員長）
鈴木先生の講演の後に、より理解を深めるためにダイアローグを行います。