日本ホリスティック医学協会
認定療法士・認定医師制度
よりよい医療、良質な
ネットワークをめざして
2022年より日本ホリスティック医学協会の「認定療法士・認定医師」制度を開始しました。(総称:認定療法士)
この制度では、さまざまな分野の療法士が一定の学習カリキュラムを修め、共通の知識を持ってそれぞれのスキルを活かし、誰もが安心してホリスティック医療(ケア)が受けられるよう、ドクターや療法士が横断的につながり共に向上していくことを目的としています。
受験対象者
日本ホリスティック医学協会「専門会員」として1年以上在籍し、何らかの療法の資格を有する者。(国家資格、またはそれに準じる民間団体の認定資格など、医療またはセラピーの従事者としての資格を有し、5年以上の実践経験がある者)。
2024年度 受験申込期間
4/10(水)~5/31(金)受付終了
認定までのステップ
STEP1
カリキュラム 動画学習
(学習期間:6月〜8月)
受講料 ¥45,000
STEP2
レポート・申請書 提出
(協会指定様式)
受験料 ¥10,000
(面接料込み)
「書類選考」通過後
STEP3
オンラインで面接を受ける
(面接:11月〜12月に実施)
「面接」合格後
STEP4
認定登録
登録料 ¥10,000
認定証授与 (1月)
学習カリキュラム(動画セミナー)
Part1 総論
〇 ホリスティック医学とは
〇 ホリスティックマップでホリスティック医学大系を理解する
〇 ホリスティックセラピストの倫理、医師法の理解、医療広告の制限
〇 チーム医療の理解、囲い込みのリスクを知る
〇 リスクマネージメント、施術の記録、情報共有、インフォームドコンセント
〇 クライアントとのコミュニケーション能力の向上
Part2 ホリスティック医学におけるヘルスケア
〇 超高齢社会でのホリスティック医学(介護、福祉の理解)
〇 生活習慣病とホリスティック医学
〇 がんとホリスティック医学
〇 ストレスマネジメントとホリスティック医学
〇 地域医療、社会的処方箋とホリスティック医学
〇 女性の健康とホリスティック医学
Part3 補完・代替医療
〇 漢方
〇 鍼灸
〇 ホメオパシー
〇 アーユルヴェーダ
〇 アロマセラピー
〇 ハーブ療法
〇 森林療法
〇 運動手技療法
〇 エネルギー療法
〇 心理療法、身体心理療法
〇 按摩マッサージ、指圧、柔道整復
〇 ヨーガ
〇 アントロポゾフィー医療
Part4 認定療法士に必要な知識
〇 基本的な疾患の理解と禁忌事項
〇 汎用薬の効果と、副作用
〇 サプリメントの理解
〇 自律神経、ホルモンバランス、栄養療法の理解
〇 世界のホリスティック医学
※本カリキュラムは、すべて動画学習となります
認定を受けた方は
ウェブサイトの認定者名簿に氏名を掲載します
協会が主催する「症例検討会」に参加することができます(Zoom開催)
認定ロゴマークを使用することができます
良質なネットワーク作りを目指して
これからの日本は、超高齢化や労働人口減少により、国民皆保険制度や介護保険制度が大きな転換点を迎えます。医療費の問題や介護サービスの崩壊危機などに備え、現在、厚生労働省もセルフメディケーションを推進しています。ここで求められるのは、ライフスタイル全般にわたるホリスティックな健康を支えていく人材や、地域医療の良質なネットワークです。
協会ではこの課題への取り組みとして、ホリスティックな医療者・施術者の育成を目的とした教育カリキュラムの開発に取り組み、「認定療法士」育成の検討を進めてまいりました。
現在、様々な団体が施術者を養成し資格認定を行っていますが、中には不確かな知識と技能による施術でクライアントの健康に害を及ぼすケースがあるなど、補完代替医療は玉石混交の状態にあります。これがときに、補完代替医療全体が批判される一因にもなっています。
一方で、多種多様なセラピストから様々な療法が提供される中で、一般市民にはそれが自分の健康に有益かどうかを判断する基準がなく、自己責任でそれを受けるリスクを負っています。このような状況のもと、人々がより安全にホリスティックな医療を受けられる環境づくりを目指すことは当協会の責務であり、またホリスティック医学を正しく理解し、人々の健康のために活動する医療者・施術者に光をあてることも、重要な役割と考えています。
当協会が定めるホリスティック医学の5つの定義の1つに、「様々な治療法を選択、統合し、最も適切な治療を行う」とあるように、ホリスティック医療は1人で完結するものではなく、関係者が協力して初めて実現できるものです。そこで当協会では、地域における医療者と施術者間のネットワーク構築と会員がホリスティック医療を実践するための受け皿づくりを目的として、日本ホリスティック医学協会「認定療法士・認定医師」制度を2022年4月より開始しました。(総称:「認定療法士」制度)
資格認定にあたっては、一定の資格や経験を持つ様々な分野の補完代替医療の施術者や医師が、ホリスティック医学の理念や実践に関する知識について学習カリキュラムを修めます。当協会ではこの制度により、共通の知識を持った認定療法士がそれぞれのスキルを活かしながら横断的につながり共に向上していくことで、地域で誰もが安心してホリスティックな医療(あるいはケア)が受けられる環境づくりを目指してまいります。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
認定療法士委員会 委員長 朴澤 孝治
NPO法人日本ホリスティック医学協会