コラム記事・研究会レポート
ホリスティック医学シンポジウム2023 終了
2023/11/24
シンポジウム
「愛ある医療~やすらぎと希望を求めて」と題したシンポジウムが11月19日(日)に開催されました。今年もオンラインでのライブ配信となりましたが、全国から350名以上の方からお申し込みをいただき、盛況のうちに終了いたしました。
登壇者は、当協会名誉会長の帯津良一先生(写真左上)、心理療法家の川畑のぶこさん(写真右上)、胎内記憶の研究者として知られる産婦人科医の池川明先生(写真右下)の3名でした。
司会は当協会常任理事の久保田泉さんが務め、最後に質疑応答が行われました。
今年は、医療のぬくもりと人間の本性に対する洞察や、病気と人生の意味についての考察、そして愛と想念の関係性についての示唆が得られる貴重なシンポジウムとなりました。
■講演1「目指すは、生と死の統合社会」 帯津良一氏(帯津三敬病院名誉院長)
帯津先生は、がん治療の現場で62年間携わってきました。
ぬくもりある医療には、人間に対する愛や本性に対する愛が欠かせません。そして、ご自身が人間の本性を探究する中で、人間の本性は「かなしみ」であると気づきました。
■講演2「病が問いかける人生の意味~愛、希望、本当に大切なもの」
川畑のぶこ氏(サイモントン療法協会代表理事)
病気は「自分自身をいたわり本性に還りなさい」という愛あるメッセージととらえることもできます。医療者は患者さんを弱者としてでなく困難に向き合う「勇者」として、敬意と愛情をもって接することが大切、とサイモントン博士の教えをわかりやすく解説されました。
■講演3「赤ちゃんは、愛の粒子でできていた」 池川 明氏(池川クリニック院長)
池川先生は、この世界は愛に満ちている。しかし、愛は単に存在しているだけなので、愛を動かすには想念が必要です、と述べました。特に母親の想念は、受精卵の方向性に影響を与える可能性があるそうです。
終了後のアンケートには多くのご感想が寄せられ、大変ご好評をいただくことができました。
その中から一部抜粋して紹介します。
~シンポジウム全体を通して~
- どの講演も素晴らしくて、人生が変わるような時間をすごさせていただきました。医療者として本日の内容を多くの人に共有できるような生き方をしていきます。
- 今回は特に「愛」を感じられる、愛について考える、とても良いセミナーで感謝です。
- 医療という題名でしたが、生き方につながる沢山のお話しありがとうございました。
- 今回、三人の先生方のお話全てが素敵で、あっという間に時間が過ぎました。本当に参加してよかったです。ありがとうございました。
- 医療者だけでなく、様々な職業や「人が生きて死んでいく」ことを、広い視野で考えるとても貴重な講演内容だった。このような内容を一人ひとりが理解していれば、戦争なんて馬鹿げたことをしなくてよいのにと思う。
- どの講演も素晴らしかったです。医療関係者ではありませんが、対処療法だけに頼らない、ホリスティックな医療をサポートしたいと思います。そういう医療を国民が選択できるような社会になってほしいと思っています。
- これから生きていく、死んでいくうえで、タメになった、かつ役に立ったシンポジウムでした。たくさんの感動をいただきました。
- 今年も素晴らしいシンポジウムをありがとうございました。この感動を誰かと分かち合えるともっと嬉しいなと思います。愛ある医療、それは命に寄り添うもの、医師の側に求めるだけでなく患者側にもその意識が必要だなと思いました。
- 非常に興味深いお話でずっと聞き入ってしまいました。西洋と東洋の医療の統合、生と死の統合、病をメッセージとして喜んで受け入れること、全てが貴重な学びになりました。
- 全体にホリスティックな空気が流れていて、休憩時間の安らぎの音楽や、場のエネルギーも心地よい感じが素敵でした。やはり、ホリスティックを語る先生方から幸せそうな雰囲気が自然に醸し出されていることが一番説得力があるように感じます。
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ご参加いただいた皆様に、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
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