コラム記事・研究会レポート

医療塾 第6回「たましいを考える」

2013/10/12
医療塾

医療従事者のための「ホリスティック医療塾」
2013年7月28日(日)於:関西医科大学滝井病院 南館2階臨床講堂
◎レポート:愛場 庸雅(日本ホリスティック医学協会理事)

第6回「たましいを考える」

第6回医療塾は、「たましいを考える」というテーマで、自由討論形式で行いました。

参加者は、医師、薬剤師、看護師、介護福祉士、マッサージ師、カウンセラー、ヒプノセラピスト、鍼灸師と様々で、全体で十数名でした。自ら経験した事例などを紹介してもらいながら、自由に討論しました。

「たましい」というと、人によってそのイメージは大きく異なりますが、ホリスティックな人間観には必要な概念です。単に信じる、信じないではなく、他人はどのように考えているのかを理解し、「価値観の異なる人とどのように向き合い、どうかかわっていけばよいのか?」ということを学ぶことを大きな目的としています。

以下に出てきた話しの一部を、複数の人の意見をまとめた形でリストアップします。

・たましいとはエネルギーか? なんらかのエネルギーがあると思う。周波数で何が憑いているかを診断できる。「言霊で癒される」ともいう。気が枯れるとケガレつまり穢れにつながる。

・「何かが憑いている」と言うが、「疲れた」というのは実は「憑かれた」のかもしれない。何かが憑くという以外に、生まれ持った霊障というのもある。

・その人の心が大事で、生活を変えると魂も癒されるということもある。がんの自然治癒に心が関係していると言われるが、たましいや霊障などを「信じているかどうか」も関係するのではないか。

・肉体、心、たましいをトータルで考える必要がある。手当をしている過程でわかって来ることもある。波動をはじめとして色々な方法でアプローチするが、「その人が、なにでかかわった時に最も入り易いか、納得感があるか」で考えるのが大切だと思う。

・前世療法というのは、本当の前世かどうかはわからないが、そこに気づきがあり、癒しが起きたりする。自分は霊能者ではないが、守護霊がいるというのはわかる時があり、見守られているという感覚もある。人が亡くなる時には、みんなこだわりを捨てて亡くなるという印象がある。

・「正気・邪気」「守護霊・悪霊」といった二分法とか、「高級霊・低級霊」というランキングというのはよくないのではないか。一見悪く見えることにも何かのメッセージがあるかもしれない。腸内細菌の働きのように、良い悪いと決めつけてしまうと問題が起こる。交感神経と副交感神経、怒りと愛のように、両者のバランスが大切。それとどういう風にかかわってゆくかが大事。

・明治維新以来、精神性より物質性を重んじたために、認められない世界になっているが、本当は信じている人も多いのではないか。皆がもっと認めれば、医学も変わるのではないか。また見えない世界の法則性というのも知る必要がる。現実の医療現場ではここまで踏み込めない。未病の段階での対応、自分たちの人間性を高めること、皆の意識のレベルを高めることが大切。

などなど、普段の場では話せないようなことを語り合う機会が持てたことで、改めて、認識を深めることが出来たように思います。