コラム記事・研究会レポート

医療塾 第10回「望ましい食生活」

2015/05/15
医療塾

医療従事者のための「ホリスティック医療塾」
2014年12月23日(祝)於:関西医科大学滝井病院 南館2階臨床講堂
◎レポート:愛場 庸雅(日本ホリスティック医学協会理事)

第10回「望ましい食生活」

今回は「望ましい食生活」をテーマに、いわゆる食事療法(主としてマクロビオティック)を中心として、関西支部スタッフから代表者が出てディベート討論を行い、フロアからも意見を募るという形式を試みた。肯定派として野網昭南氏、否定派として黒丸尊治氏がまず意見交換を行った。

■肯定意見:食は命であり、食養生、食事指導は必要。日常の食事と療養食は異なる。動物としての食性、日本人の食性、現代の食糧事情、環境を考える。主食、水が大事。素食、少食、よく噛む、感謝。

■否定意見:食事療法はその時代の流行とか多種多様な意見があって、結局わからない。矛盾することもある。食事は厳しくても、タバコなど他の面で不健康な人もおり、こだわらなくてもよい。理想に走り過ぎると、できないことがストレスになる危険がある。

フロアからのマクロビオティックによる病気克服体験に関して、「生活習慣を変えることになったきっかけとして、良かったのではないか」「一生懸命にやるという思いが良かったのではないか」「色々やって続けてみて、最終的には自分の判断で、合うか合わないかを決めれば良いのではないか」などの意見が出された。

ほかに「糖質制限は是か非か?」「肉食は是か非か?」「“良い食事”をギスギスしながら食べるのと、“悪い食事”を皆でニコニコと食べるのはどちらが健康的か?」「サプリメントや健康食品は意義があるのか、どう使うのか?」といったテーマについて、参加者間で意見交換が行われた。

統合的なケアを目指す中で、アロマセラピーを使って何を目指すのかをはっきりさせて、アロマセラピーの可能性を考えてゆきたい。