コラム記事・研究会レポート
『帯津三敬病院 「がん治療」 最前線』帯津良一 (著)
2021/03/12
図書紹介
【新刊紹介】
帯津三敬病院 「がん治療」 最前線
”からだ”と”こころ”に優しい治療のすべて
帯津良一(著)/成出版社(2020年)1,500円+税
● 虚空こそいのちの故郷。虚空から慈悲のエネルギーが流れ込む。
● 生きる目的をはっきりさせることが虚空とつながる秘訣である。
名誉会長の帯津良一先生が58年の歳月をかけて向き合い、実践してきた「がん治療」の戦略と実例を、余すところなく解説した書。
これまで帯津先生はがん治療に限らず、人間を丸ごと診るために、いったん「からだ」「こころ」「いのち」の3つに分け、それぞれに働きかける方法を導き出し、その患者さんに合った個性的な戦略を組み立てて臨んできた。
「からだ」に対しては治しの方法で、主に西洋医学を用いる。
「こころ」に対しては各種心理療法をもって向き合い、さらにはその人の人生観や死生観の醸成。
そして、「いのち」に対しては代替療法と養生法を取り入れてきた。
本書では、がんの三大療法と呼ばれる「外科療法」「放射線療法」「化学療法」に加え、「免疫療法」と帯津先生が治療戦略の駒として多用している代替療法の数々を詳しく解説している。
個々人ががん治療に取り組みやすくなるよう、漢方薬なら漢方薬の詳細が記述されており、病気だけを診るのではなく、患者の人としての営みを重んじる、帯津先生ならではの構成になっている。
まさに〝からだ〟と〝こころ〟に優しく働きかける1冊だ。
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