【新刊紹介】

人生100年時代を楽しく生きる
帯津式養生12か条

帯津良一（著）／春陽堂（2023年）1,870円

87歳にして今もなお臨床現場に立ち続ける帯津医師（当協会名誉会長）が、自身の体験から老化の本質を深く掘り下げ、これからの体の変化に備えて、楽しく歳を重ねるコツを伝授。
第1章では、老化の進行速度や個人差について解説。第2章は、老化によって引き起こされる眼の変化、聴力の低下、口腔、皮膚、毛髪に関する変化などが詳しく紹介されている。
第3章では、神経の衰えや骨・関節・筋肉の衰えによって引き起こされるしびれや痛みについて触れ、第4章では、消化器系の衰えやトイレの問題、睡眠の質、脳機能の低下などを取り上げている。最終章では、死生観にも触れ、「帯津式養生12か条」を提唱。この12か条には「この世は品性を磨くための道場と心得る」という言葉もあり、心の問題を意識して品性を高めていくことも養生の１つであると説く。
本書は、加齢とともに健康的な生活を送るための基盤を築く手助けとなるだろう。