コラム記事・研究会レポート

『がんが消えていく生き方』船戸崇史(著)

2020/10/19
図書紹介

【図書紹介】
がんが消えていく生き方

中部支部が取り組む「がんのホリスティックアプローチ研究会」で積極的に発言をされている、船戸崇史医師(日本ホリスティック医学協会理事)の最新刊を紹介します。

船戸医師は、岐阜県養老郡でクリニックを営み、腎細胞がんになった経験をもつ外科医です。消化器外科を専攻した医師として疾病や患者と向き合った経験、さらにはがん患者として医療と向き合った経験が、「がんの言い分」を聴く耳を養い、再発防止には必須の生活習慣を見出すことになりました。

それが、がんに克つ5つの生活習慣です。
1 良眠生活「睡眠中こそが細胞や組織を修復する時間帯」
2 良食生活「がん体質を変えるための食生活にスイッチ」
3 加温生活「リンパ球は体温1%上がると活性力40%増」
4 運動生活「がんが嫌う酸素を体内に効率的に取り込む」
5 微笑生活「実証された笑いの作用でNK細胞の活性化」

この5つの習慣が、免疫力を強化し、再発しない身体をつくるといいます。
さらに、それを体験するための、がん予防滞在型施設「リボーン洞戸」を2018年に開業。患者主体の統合医療として注目を集めています。

本書では、がんの手術後、実際に自分に施した治療をはじめ受療経験を明らかにし、効果のある補完代替療法を含め、がんの発症から13年を経て初めてエビデンスとして証明できた方法や医師の選び方など、患者に有益なアドバイスが満載です。
これまで船戸医師が発表してきたがん治療に関する提言の集大成ともいえる1冊です。


がんが消えていく生き方
外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法

船戸崇史(著)/ユサブル(2020年)1,400円+税