第2回　コミュニケーション医学研究会

コミュニケーション医学研究会では、医療におけるコミュニケーションは、実は病気や症状の改善や治癒にも大きな影響を及ぼしているという事実について、皆さんと一緒に考え、今後の在り方や可能性について探っていきたいと思っています。
第1回の研究会は新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となってしまったので、今回が実質的には初めての研究会となります。
講演後には、ディスカッションもさせて頂きますのでどうぞお楽しみに。

講演「コミュニケーション医学とは」

医療におけるコミュニケーションの重要性は言うまでもありませんが、コミュニケーションが、患者さんの病気や症状の改善や治癒に大きな影響を与えるという事実はあまり知られていません。今回は「心の治癒力」の視点から、医療者のかかわりやコミュニケーションが、いかに治療に直接かかわっているのかということについて、様々な研究を紹介しながらお話したいと思います。

【講師】黒丸尊治（彦根市立病院緩和ケア内科部長 ／日本ホリスティック医学協会会長）

講演「慢性腰痛の改善は人生の改善」

腰痛の治療といえば、注射や鍼灸、整体など腰に対してなにかを施すことをイメージしますが、実は患者さん自身が適切な知識を学び、生活習慣を見直し、痛みのマネジメントを身につけることで腰痛が改善することが知られています。今回は「痛みを治してほしい」と考える患者さんと、どのようなコミュニケーションをとり、どうやって患者さんを自立に導くのかをお話をして頂きます。

【講師】伊藤かよこ　
会社員時代に「椎間板ヘルニアによる腰下肢痛」の診断を受け、入退院を繰り返したが改善せず、自らの心理的要因に向き合うことで克服した経験をもつ。著書に『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社）『かんたん☆ねんねトレーニングBOOK』(日本実業出版社）『「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本』（共著）などがある。